金属修復家
60を超える像の修復
「ラトナのその子供達」の集合像を除いて、ラトナの泉水の彫刻は17世紀にすべて金メッキ鉛で作られました。変身する農民達、蛙、トカゲ、亀などの像はすべて、金属修復家による作業を経てから、金メッキ工(金メッキ工のページを参照)の手で仕上げられます。 |

亀の破損部分への溶接 © EPV / Thomas Garnier
鉛像の修復
2013年春に、金メッキ鉛の彫刻はすべて取りはずされ、厳密な作業工程に従って修復が行われます。工程は、残った塗料の剥ぎとり、水垢の除去、洗浄、油分の除去、仕上げ彫金による鉛の修繕、表面加工です。

溶接中の亀 © EPV / Thomas Garnier
厳密な行程による作業
修復は、最初に洗浄を行った後、鉛の損傷部分や内部が膨張した部分にブラシをかけます。次に損傷部分を鉛で埋める作業をしますが、この鋳造作業は職人の間で、「鉛の心を入れかえる」という詩的な呼び方をされます。次に、水によって侵食されたすき間部分を取り除き、新しい鉛を詰め込むコーキングを行います。表面を彫金細工で均一に仕上げをすると、修復の痕は見えなくなります。

鉛のコーキング © EPV / Thomas Garnier
金銀細工師の作業
金属の修復作業は、ラトナの泉水のトカゲの足の表皮、農民の衣服のひだなど、浮き出し模様を緻密に復元します。欠けた足や指の部分は、砂型に鉛を流し、溶接と仕上げの彫金細工行って修繕します。

トカゲの足の彫金細工 © EPV / Thomas Garnier