ラトナ花壇の修復


 
ラトナの泉水の宝石、
花壇の修復工事
 
復元されたラトナ花壇
復元されたラトナ花壇 - ToucanWings - Creative Commons By Sa 3.0
 
アンドレ・ル・ノートル設計による花壇
 
ヴェルサイユ宮殿の中心に位置する、アンドレ・ル・ノートル設計による面積約3.5ヘクタールのラトナ花壇は、1660年台の半ばからルイ14世によって整備が行われてきました。しかしフランス革命後には単なる芝生に作り替えられ、19世紀の終わりには多くの花が植えられました。
 
復元されたラトナ花壇の刺繍モチーフ
復元されたラトナ花壇の刺繍モチーフ - ToucanWings - Creative Commons By Sa 3.0
 
建設当時の外観を取り戻す
 
アンドレ・ル・ノートル設計によるこの花壇に関する数多くの資料をもとに、歴史的記念物主任建築家ピエール=アンドレ・ラブロード氏が総監督となって、花壇の修復が開始されました。これは、1990年度からヴェルサイユ宮殿が行ってきたプチ・パルクや庭園の整備政策と一貫性をなすもので、最終的に17世紀当時のオリジナルの姿を復元する計画です。19世紀から20世紀にかけて行われたすべての修復痕を取り除いた後、ヴェルサイユ宮殿の庭師が広範囲にわたって整地を行い、貝殻形の装飾モチーフのための準備を行いました。
 
ラトナ花壇の整地
ラトナ花壇の整地 - © EPV / Christian Milet
 
新旧の技法を取り入れた修復工事
 
GPSによる位置決めの後、17世紀当時と同じように石膏を使って線が引かれました。その線に従って金属板が置かれ、ロール巻き芝が敷かれました。芝生の中を蛇行する道には、風でも飛び散らない砂利が敷かれています。
 
ロール巻き芝
ロール巻き芝 - © EPV / Thomas Garnier
 
トピアリーの芸術
 
修復の最終工程として、庭師によってツゲの生け垣とトピアリーが植えられました。トピアリーはフランス式庭園の厳格さに緩和をもたらしています。革命以前のアンジャン・レジーム体制中に考案されたその豊富なバリエーションは、ヴェルサイユの庭園を代表する芸術です。
 
Topiary on the Latona Parterre
ラトナ花壇のトピアリー - © EPV / Thomas Garnier
 
フランス式庭園の中心に修復されたラトナ花壇
 
数ヶ月の工事を終えて、この庭園を訪れる人は、ルイ14世時代のアンドレ・ル・ノートルのオリジナル設計図に忠実な、圧巻の美しさをもつ歴史的なラトナ花壇を見ることができます。
 
 
復元されたラトナ花壇
復元されたラトナ花壇 - ToucanWings - Creative Commons By Sa 3.0
 
 

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